舞台『たけとりKAGUYA』アートディレクション

舞台『たけとりKAGUYA』のアートディレクションをさせていただきました。メインビジュアルや、チラシ・ポスター、会場でご来場者さんに配布するプログラムのデザインも担当し、写真撮影のディレクションもやらせていただいています。

最初、プロデューサーさんからご依頼のお電話をいただいたとき、いくら物語を説明していただいても理解が追いつかないほどに奇想天外すぎて、思わず笑ってしまいました。それと同時に「これは面白いお仕事になるぞ!」と確信しワクワクしました。

ディレクションするにあたって、まず台本を読ませていただき、そこでやっと通しの物語が理解できて、作品の世界観や魅力を受け取ったうえで、デザインのアイデア出しから制作まで進めていきました。

まずデザインのアイデア出し。台本を読んだときの “これまでにないほど奇想天外な竹取物語” の印象をうまく表現できるよう、いろいろな書体を使ったり、縦組と横組を混在させたり、たくさんの写真や飾りを組み合わせたり。そこから最終的なデザインにまとめるときは、ごちゃごちゃしすぎないように微調整していきました。

主演の光月るうさんと野添義弘さんとの写真撮影。光月さんには、ビシッとキメた表情を撮らせていただいてたのですが、その合間に見せた自然な笑顔を、フォトグラファーの山岸和人さんが捉えてくださって、それを採用しました。
野添さんには、こちらからリクエストせずとも表情や動きなど様々なパターンを出していただいたおかげで(使われなかったけど最高な写真が膨大!)、すごく愛らしくユーモアのあるビジュアルに仕上げることができました。

当日会場でご来場者さんに配布するプログラムの制作では、プロデューサーさんとの打ち合わせの際に「子どもたちも観るので、開演までの待ち時間も楽しく過ごせるように “間違い探し” を作ってみるのはどうですか?」と提案させていただいたところ、「めっちゃいいです!」と快くOKをいただき、制作に取り掛かりました。ぼく自身、子どもと過ごすときに静かに椅子に座っていられるために工夫することが多々あるので、その役に立てたらいいなと思って浮かんだアイデアです。間違い探しを作るのは初めてで、どうすれば大人も子どもも夢中になって楽しめる絶妙な難易度になるか、研究しながら工夫を重ねました。

7月に可児市文化創造センターalaで行われた公演にも実際に行きました。舞台がすごく楽しいのはもちろんだけど、会場の入り口に自分たちの手掛けたデザインが、3メートルくらいの大きなポスターになってドーンと張り出されていて、今まで作ったものがこれほど大きくプリントされる機会があまりなかったので、すごく嬉しかった!

入り口から客席に着くまでの導線には、事前に行われたワークショップの写真も飾られていたり、当日参加できるワークショップのコーナーがありました。子どもたちが楽しそうに参加する姿や、運営の皆様のクリエイティブ・演劇に対する温かい気持ちが伝わってきて、すごく感動しました!

そして何より嬉しかったのは、客席のあちこちで、多くのお客さんがプログラムの間違い探しをじーっと見つめながら、悩んだり楽しんだりしてくださっている姿を見られたこと。ただ見た目を綺麗に整えるだけじゃなくて、デザインを通じてその場の体験や思い出をつくることができたんだなぁと、改めて実感できた瞬間でした。

『たけとりKAGUYA』の公演は、2026年12月まで各地で行われます! みんなにも観てほしいなぁ。子連れも大歓迎の仕掛けも満載な舞台です。うちの息子も最後まで飽きずに楽しんでた! ご覧になれる方は、ぜひ足を運んでみてください!

https://kpac.or.jp/wt_kaguya

SF×古典×コメディが融合した、かつてない〈竹取物語〉が幕を開ける!
空からやってきたナゾの物体――そこから生まれたふしぎな少女、かぐや。
竹取の翁に育てられ、この星で生きる楽しさや家族のぬくもりを知っていく。
そして気がつけば、耳が尖った麗しくも勇ましいかぐや姫に!
だがその正体は、地球侵略の使命を持つエイリアン!?
歌、コメディ、チャンバラ、生演奏が彩る中、観客をも巻き込む予想外の展開へ。
宝塚歌劇団で活躍したエンターテイナー光月るうがかぐや役を熱演。
翁役はシリアスからコメディまで自在に操る実力派・野添義弘。
打楽器奏者・栗木健の生演奏と個性あふれる俳優陣が集結。
演劇界の鬼才・佃典彦の脚本・演出で贈る、子どもから大人まで笑って泣ける!
新感覚SF竹取エンターテインメント‼

脚本・演出
佃典彦

出演
光月るう、野添義弘、松井真人、小玉雄大、川合耀祐、栗木健(打楽器奏者)

プロデューサー
澤村潤

宣伝美術
関山雄太、坂本真理

撮影
山岸和人

宣伝ヘアメイク
川口樹里

2026年7月18日(土)〜24日(金)
岐阜県 可児市文化創造センターala 小劇場

2026年7月26日(日)
三重県 ハヤシユナイテッド文化ホール鈴鹿(鈴鹿市文化会館)

2026年8月2日(日)
千葉県 印西市文化ホール

2026年8月11日(火・祝)
福岡県 サザンクス筑後

2026年8月23日(日)
栃木県 栃木県総合文化センター

2026年8月29日(土)
徳島県 あわぎんホール(徳島県郷土文化会館)

2026年12月5日(土)
大阪府 八尾市文化会館プリズムホール